縁起でもないからやめてくれ

こんにちは、鱗です。
実は終活アドバイザーなのも、認知症介助士なのも隠しています。
どうしても最期、死期などはあまりいいイメージや印象の言葉ではありませんからね。
ですが人とは不思議なもので、お墓参りには行きたくなる。
そこに行けば会えるような、接点を持ち続けていられるような気持ちでいられる。
本当におそれているのは、もう会えないという「接点がなくなること」なのかもしれません。

さて、エンディングノートについて誰かに存在を伝えたいとき。
「もしものことがあったらここにノートがあるからね」と言うと、縁起でもないからやめてくれと。遺影はこれを使ってくれと言うと、縁起でもないからやめてくれと。
話を遮られてしまうことがあるかもしれません。

なので、鱗はエンディングノートはお気に入りのノートをぜひ使っていただきたいのです。
このノートがお気に入りなの、と切り出せば「中身は恥ずかしいからナイショ」と秘密にすることも、「いつもここに置いて書き留めているのよ」と保管場所を伝えることも、少しやわらかくなるかと思います。
素敵なノートでしょ、と自慢することは今までのご自身を自慢することと同じです。
そこにはあなたのことがたくさん書き留められているのです。

エンディングノート、終活という言葉がもう会えなくなることを予感させてしまうことも確かです。
ですのでしっかりと接点を残していただきたいなと思います。
これを読めばいつでも会えるノートにしてください。

エンディングノートの保管場所

こんにちは、鱗です。
自分の好きなものは宝箱の中に大切に飾っておきたい派です。
見せたいけれども、閉じ込めておきたいというか、ないないしたいです。

さて、エンディングノートの管理場所についてなのですが。
日記帳ってみなさんどこにしまっていますか?
机の引き出し?新聞紙の上?本棚?
少なくとも玄関とか、見知らぬ人が入ってきたときにすぐに目に付くところではないと思います。だって日記帳ですもん、玄関ではないですよね。
同じように、エンディングノートも見知らぬ人が入ってきたときにすぐに目に付く所は避けてください。大切な個人情報が詰まっています。

では大事に大事に金庫にしまっておくのがよいかといえばそうではありません。
例えば自宅の金庫でも鍵が見つかるまではエンディングノートは誰の目にも触れることはなく、銀行などの貸金庫になるとそれ以上に解錠に手続きなどの時間がかかります。
日記帳のように、自分が忘れずに手に取れる場所を選んでください。
そしてご家族や、親しい人にはその場所を伝えておいてください。
せっかくエンディングノートに書いた理想の葬儀が、まるで伝わらないのはさみしいではありませんか。
自分の理想と、相手の未練が残らないように。
特に葬儀の取り仕切りを任せようと思える方がいる際には、エンディングノートの存在は伝えてくださいね。

鱗は見せたいけれどもひとりじめしておきたいので、どこにしようか迷います。
でもそうして迷って日記帳の中に紛れ込んでしまいそうです。気をつけます。

見落としやすい通信販売

こんにちは、鱗です。
答えのないことや、考えても詮無いことを考えます。
それは鱗の性格だと、書き留めております。

エンディングノートにはご自身のお名前から始まり、生年月日、住所などを書き留めていただいているかと思います。
それは終活だけではなく、認知症になったときにも役に立つからです。
例えばご自身の経歴を思い出せなくなった時に、エンディングノートに書き留めてあれば思い出せなくても調べることができます。
親しい人の名前を書き留めておくことで、葬儀の知らせを送ることができます。
これから会っておきたいと思う相手を書いておくのもすてきですね。
終活、とは言いますが終わるだけの時間ではありません。
たのしみや、すきを見つける時間でもあるのです。

ひとつ、ぜひエンディングノートに加えていただきたいことがあります。
それは、よく使っているネット通販のサイト名です。
アカウント削除や解約が必要になった時、ひとつずつ忘れずに。
最近よくあるのは、このサイトを経由してお買い物をすればポイントアップ、というお買い物です。経由したサイトにもアカウント情報があるかもしれませんのでご注意ください。

通販によくお世話になる鱗は、少しずつ使うサイトを減らしています。
ポイントの為にお買い物をしているのか、お買い物のついでにポイントがもらえるのか。
便利に使えるようになりたいです。

終わらないお洋服の入れ替え

こんにちは、鱗です。
最近ずいぶん冷え込んできましたね、あたたかい飲み物が手放せません。
レモネードも緑茶もココアも、おいしいですね。

お洋服の入れ替えに合わせて断捨離をする方も多いかと思います。
もう着ないだろうと手放したお洋服に似たものを、翌年買っていませんか?
ではエンディングノートに書いてみましょう。
何色のどんなお洋服を手放したか、もう一度買ったか。
すき、の輪郭がはっきりすることもエンディングノートのいいところです。

今年の服は今年限り、来年のお洋服は来年決める、というのもいいですね。
棺に入れたいお洋服に出会えたら、ぜひ書き留めて伝えてください。
以前にもお話した通りエンディングノートには法的効力はありませんが、ご自身のことを伝えるという大切なノートです。
誰かに渡したいお洋服があれば、それを伝えるためにも使えます。

鱗はまだお洋服の入れ替えが終わらないです。
見えない輪郭をまだ探しています。

閑話:観葉植物をお迎えしたときのこと

こんにちは、鱗です。
毎日毎日エンディングノートを見つめて気が滅入っていませんか。
閑話では我が家のかわいい植物のことをお話します。
終活についてはまた明日。

最初はポトスだけを育てていました。
実家で育てているポトスの、あの伸びた蔓を一本。
かわいい柄の日本酒の瓶に水を入れて挿したのが始まりです。
それからずっとポトスだけを水で育てていました。
蔓が伸びるのも、株分けをして増やすのもとてもたのしく、ペット禁止の賃貸にはいい相棒だなと思っています。
土で育てると土の手入れが大変そうだなとか、鉢を変えるときにはどうすればいいかなど。
あまり手のかからないポトスに甘えていたのもあります。

去年の10月に、何となく通り過ぎたお花屋さんでガジュマルの木を見つけました。
いいなぁ、と思いました。なんとなくの直感です。おや、と目をひかれました。
でも1回は通り過ぎました。土で育てるガジュマルの木を本当に育てられるのか、これから寒くなる今迎えたところで無事に越冬させることはできるのか。
ポトスの葉が数枚落ちるだけで気分が下がるのに、ガジュマルの木の越冬は本当に悩みました。自分でないところにお迎えされていたら越冬できたかもしれない、というこわさがありました。
ちなみにこの時点ではまだ購入前です。購入前でこんなにぐずぐず悩んでいました。
そして時間をおいて、再度お店の前を通った時にまだガジュマルの木はありました。
時間をおいている間に、別のお花屋さんで他のガジュマルの木も見ました。
それでもこの子がいいと思ったので、お迎えしました。

結論としては、花言葉の通りとても生命力にあふれた子でした。
何度か鉢を変えましたが、その時に変えた土とも馴染んでくれたようで株分けもしました。
むしろポトスのほうが越冬大変だなと思う今日この頃です。
今日もポトスとガジュマルがかわいいので、鱗は満たされています。

辿り着くまでお待ちください

こんにちは、鱗です。
神社仏閣を参拝するときには、そこの手水所や池が気になります。
特に池はいつまでも見ていたくなるくらい好きです。
そこにいる鯉たちが近づいてきてくれるととても満たされます。

さて、エンディングノートを書き始めてご自身の幼少期から辿り始めたかと思います。
好きなことや苦手なことを思い返して、あの時の体験ですきになった、苦手になったということがありますよね。
でも理想の葬儀、についてはまだお待ちください。
葬儀は最期、言ってしまえば自分の死後に行われるのです。
ゆっくりと、学生時代、学生から社会人、それから今に至るまでを辿ってみてください。
鱗は小学校、中学校の記憶はほぼありません。同級生の名前を憶えていません。
何となく思い出せても顔を思い出せません。
その後の高校はなんとなく、それでも思い出したくないことのほうが多いくらいです。
ね、終活は就活と同じくらいとても時間も気力も使うものなのです。

どうか無理に傷口を抉ることだけはしないでください。
今日はつらいなと思ったら、一度ノートを閉じて深呼吸をしてください。
お天気の良い日はお散歩へ行くのもいいですし、お昼寝もいいですね。
時間がないと急く気持ちもわかりますが、辿らなければ行きつけないものもあります。
涙で文字が歪むエンディングノートはつらいだけです。

秋だ、紅葉だと数週間前に聞いたかと思いましたが、急に冷え込みましたね。
風邪にはお気を付けください。

してほしい、は、してほしくない、というお話

こんにちは、鱗です。
最近は初めての体験が多くて、何だかんだと色々動き回っておりました。
そんな中で再確認したのは、立食が苦手だということです。
商店街で食べ歩き、歩行者天国で食べ歩きは特に苦手です。
飲み物がなんとかという不器用です。

さて、エンディングノートとにしたいノートは見つかりましたか?
今すぐ見つけられなくても、一週間後に見つかるかもしれません。
書き留める内容を知っておけば、あとは書くだけですからね。
どうか苦痛な時間になりませんように。

エンディングノートに記載する内容として、ご自身のお名前住所生年月日、など。
自分自身のことを書き綴ることになります。
遺された方へ伝える意味合いもあるため愚痴や遺恨に繋がることは書かないほうがよい、と。
教わりましたがそうなのかなぁ、と鱗は想います。

感謝を伝えることはとても大切です。それと同じくらい、苦手なことや嫌なことも伝えなければ、よかれと思って相手がしたことがつらいと感じることになります。
先の話に戻りますが、鱗は立食が苦手なので食べ歩きに誘われると躊躇います。
自分の葬儀はゆっくりと座って、静かな時間を過ごすだけでもいいなと思っています。
こうしてほしいな、というのは同時に、こうしてほしくはないな、ということを伝えているのです。

何度でも自由に書き直せるのはエンディングノートのよいところです。
自分のすきなことや、苦手なことをすぐに言えますか?

エンディングノートとはなんぞや

こんにちは、鱗です。
いいなぁと思ったノートはすぐにお迎えしてしまって、ノートだらけです。
来年のスケジュール帳もひとめぼれでお迎えしました。
今のご時世、タスク管理、なんてハイカラな言葉や便利なアプリで溢れていますが、手書きがやめられません。

さて、本日は「エンディングノート」というものについてです。
よく聞くようになったエンディングノートという言葉ですが、どんな印象がありますか。
鱗は終活アドバイザーになるまでは、規定のノートがある、と思っていました。

ありません。
そもそも、昨日少しお話しましたがエンディングノートに法的効果はありません。
なので、規定や規約、こう書かなければならない、なんて約束事はないのです。

最近知ったのですが、お薬手帳も薬局でもらうもの以外にも市販で買えるそうですね。
柄や紙質、内容を書くスペース、文字の色、少し探しただけでたくさんの種類がありました。

エンディングノートもおなじです。
「エンディングノート」という名称で売られているものもありますが、鱗はおすすめしたくはありません。
せっかくの大切なエンディングノートなのです。
自分の気に入ったノートに綴るほうが気持ちもいいではありませんか。
たのしいことばかりを書くわけでもなく、つらいことを思い出して辿ることもあります。
そんな傷口を抉るようなときに、少しでもノートに触れていたいと思えるように。

終活の最初の一歩は、おすきなノートを見つける、から始めてみてはいかがでしょうか。

終活のすゝめ

こんにちは、鱗です。

この深海庭園に辿り着いた方は、少なからず「終活」というものに、興味があるのだと思います。

そこで、終活アドバイザー/認知症介助士として、終活のすゝめを綴りたいと思います。

もちろんお伝えした方法が必ずしも正しいとは限りません。人それぞれ、正しい、よい、と感じる基準は異なります。

しかし、お伝えしたしたことが少しでもお役に立てますと、それはとてもうれしいなと思います。

義務教育として、小学校から中学校卒業まで6年間もかけて社会に出る準備や心構えを整えますが、終活はどうでしょうか。

6年どころか、いつどうなるかわからない世の中だからと、先延ばしにしていませんか?

いつどうなるかわからないからこそ、逝く人も遺る人も未練が減りますようにと、思い立ったのが終活アドバイザーの始まりでした。

そうして、終活を考える方は本人だけではなく、そのご家族もかと思います。

特に認知症は今後もっと増えると予想されていますので、ぜひこれを期にご家族の方もご理解をしていただければ幸いです。

ところで「終活」とは?

こんにちは、鱗です。
慣れないことをしているな、と思いますが、自分の思っていることを綴る方法としてこの形が一番やりやすいのでどうぞお付き合いください。

さて、本日は「終活」とはなんぞやというお話です。
例えばエンディングノート、遺書、遺影を選ぶ、断捨離など。
一言に「終活」とはいっても何から手をつければよいか、漠然としていると思います。

ここではそれを一つずつ紐解き、
ご自身にあった方法が見つかればよし、見つからずとも糸口になればよしと思っています。

個人的なお話になりますが、
鱗としてはネガティブなイメージや悲しいイメージを感じていただきたくないのです。
自分の望む最期を迎えられるかはわかりません。
ですが、自分の希望を伝えることはできます。
相手の望むすべてを叶えられるかはわかりません。
ですが、相手の望みを知ることはできます。

これからお話するエンディングノートには法的な効果はありません。遺書ではありません。
また、遺書にも手続きなどが必要な場合があります。
それでも、あるのとないのとでは遺された人の対応も変わります。
自分と相手のための準備だと思えば、悲しいことばかりではないと思います。
相手に遺したいものを確実に渡すための準備、それが「終活」だと鱗は考えています。

どうなるかわからない終わりの事ばかりを考えても疲れますよね。
時には鱗の育てている植物たちのこともお話しますので、お好きな方は見ていってください。
それでは。