閑話:渡せないもの

こんにちは、鱗です。
本日は終活のすゝめではありませんので、どうぞゆっくりとしていってください。

我が家にはガジュマルの木がいるのですが、株分けをしたときに、分けたほうを実家に渡そうと思っていました。そうして驚かせたいなと。
ですが、渡したくないな、と思ってやめました。
紙袋に入れて渡す準備をしていたのですが、直前になって、やっぱり嫌だなと。
それだけの理由です。

鱗は気まぐれで気分屋な性分なもので、お出掛けをする直前にやっぱり嫌だなと思ってやめたりすることもよくあります。
ひとり行動がすきなのはそういった気分屋な部分を隠さず、かといって誰かに迷惑をかけることもないので、とても気楽にいられるのです。それでいいのです。
困るのは、予定が詰まり始めると息も詰まるというところです。待ち合わせの予定は相手がいるので、嫌でも待たせるわけにはいかないのでね。それは少ししんどいなぁと思います。

自分を肯定するまでに時間はかかりましたが、おひとりさまと洒落た言い方をせずとも、一匹狼と格好をつけた言い方をせずとも、気分ですべてを変えられるひとり行動が性に合っているのだなぁと。
認めてしまえばそういうこともあるなと。とても楽になれました。
ガジュマルは元の株の子も、株分けした子も、鱗が大切に育てます。サプライズはしません。
渡せないものがあってもいいではないですか。